コロナ禍の人材育成
(一般社団法人東京環境保全協会「東環保」178号、令和4年8月1日発行から)

令和4年度の事業計画

 令和4年度も、これまで同様、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を展開しつつ、各分野における研修の実施に取り組んでまいります。
 特に、管理監督者を対象とした研修は、少しでも多くの人が受講しやすくなるよう、カリキュラムの構成に工夫を施しました。
● 初任研修
 新規従事者を対象とした実務的な研修です。非行防止・安全運転・安全作業・接遇など、公共事業に従事するうえで基本的かつ実務的な内容となっています。毎月1回の頻度で、平日に実施しています
●更新研修
 初任研修及び更新研修を受講して3年以内の者を対象に、作業上の注意点などの再確認を目的とした研修です。事故事例やクレーム事例を参考とした、より実践的な内容となっています。
 今年度は、会員18社を対象に出張研修、ビデオ研修で行います。
●専門研修
 雇上契約に関する実務に特化した研修を、昨年度に引き続き今年度も実施します。
 事務・運行管理に関する業務だけでなく、機材検査についても内容に含め、より実務に即した研修を実施します。
●交通事故防止特別研修
 東京環境保全協会安全推進員会と連携し、事故惹起者に対する再発防止を目的とした特別研修を2年前から実施しています。
 本研修では、自分の運転の傾向や自分自身に潜む危険を認識し、さらには安全運転の心構え等について学ぶことが出来ます。
 今年度は上半期分を5月20日に実施しました。講師は、引き続き(一社)日本チームマネジメント協会の本多正樹氏にお願いしています。
  また、下半期分として、秋にもう一回実施する予定です。
●管理監督者研修
 日々の業務において重要な役割を担う運行管理者。配車、事故対応のみならず、従業員の教育・指導にも一定の知識や対応が求められています。
 そこで、今年度からは、レベル、分野等の細分化を図ったうえでカリキュラムを組み立てました。
 これにより、受講者にとって選択の幅が広がり、自分が受講したい研修を自分の都合に合わせて選べるようになり、さらには幅広いスキルの習得が期待できます。
●経営者研修
 人材育成・労働問題など、経営者としてのスキルアップを目的として実施する研修です。
 新型コロナウイルスの感染拡大もあり、2年ぶりの実施となりましたが、3月18日に、明治大学大学院教授/リクルートワークス研究所特任研究顧問の、野田 稔氏をお招きし、「SDGsがもたらす企業イノベーション」についてご講演いただきました。
 興味深い内容に軽快で迫力ある語り口、その場にいた誰もが「あっという間だった」と感じる、非常に有意義な90分間でした。
●社内研修支援事業
 新型コロナウイルス感染拡大により、休止していた社内研修を一月から再開しています。

 また、昨年秋にはホームページからダウンロードできる研修教材を用いて運行管理者等が講義を行うことも可能となっており、すでに数社から実施報告をいただいております。

 今年度会員各社から提出された研修実施計画書によると、独自に社内研修を実施する予定の会社が大変増えていることから、今後研修教材のさらなる充実を図っていきたいと思います。

新理事長就任のごあいさつ
(一般社団法人東京環境保全協会「東環保」177号、令和4年1月4日発行から)

 東環保研修センターでは、令和3年5月26日付で吉野 雅士が新理事長として就任いたしました。以下に就任のご挨拶を掲載させていただきます。
「安全で安心な23区清掃事業の実現のために」
 私たちは清掃事業という公共事業の担い手として23区と区民の皆様に安全で快適な生活環境を提供することを使命とし、誇りを持って業務に邁進しております。
 一方、日々の業務において安全で効率的な作業を実現するためには、すべての従事者が廃棄物の収集・運搬業務について正確な知識や技能を持つことが重要であり、また区民の皆様の信託に応えるためには、適切な接遇やマナーを身に着けることが必要です。
 このため、平成26年4月、23区清掃事業従事者の人材育成を目的に研修センターを開設しました。早いもので設立から七年が経過し、この間、交通事故・作業事故防止をはじめ、接遇やマナーなど幅広いテーマで研修を実施してまいりました。すでに当センターが実施した業務の基礎的な研修の受講者は、六千人を超える状況となっております。
 これからも研修センターは、多様で効果的な研修を通じ、優れた人材の育成に全力を挙げて取り組んでまいります。

理事長 吉野 雅士
(令和3年5月就任)


研修実施状況
(一般社団法人東京環境保全協会「東環保」177号、令和4年1月4日発行から)

● 初任研修
 新規従事者を対象とし、非行防止・安全運転・安全作業・接遇など、より実務的な内容となる研修を、原則月一回、平日に実施しています。
 感染拡大防止策としては、会場内の換気、受講者の間隔を広げるなどの措置を引き続き行ってまいります。
 なお、外国人労働者に対しては、新しく作成した英語版テキストを副教材として活用し、理解度アップを図っています。

● 更新研修
 初任研修および更新研修を受講後3年以内の者を対象に、作業上の注意点などの再確認を目的として、業務終了後に実施しています。
 今年度は、15社が対象となっていますが、度重なる緊急事態宣言の発出もあり、ビデオによる研修を実施する会社が多くなっている状況です。緊急事態宣言解除後は徐々に出張研修を実施しています。

● 交通安全事故防止特別研修
 東京環境保全協会安全推進員会と連携し、事故惹起者に対する再発防止を目的とした特別研修です。
 今年度の下半期分を11月25日に実施しました。講師には引き続き(一社)日本チームマネジメント協会の本多正樹氏をお招きしています。

● 社内研修支援事業
 今年で7年目となる社内研修支援事業については、これまで講師が各社へ出向いて実施してきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、約1年半の間休止していました。
 こうした状況を踏まえ、研修センターでは、各社からニーズの高いテーマで研修教材を作成し、ホームページからダウンロードできるようにしました。 
 これにより講師を招へいしなくても各社が独自に、いつでも何回でも研修を実施することが可能となりました。
 なお、これにさきがけ10月14日・15日の2回にわけ、研修教材の活用方法について、全社を対象とした説明会を実施しています。

● その他
 9月末日で緊急事態宣言が解除されたされたことを受け、研修センターでは段階的に従来通りの研修(人権啓発研修、管理監督者研修、経営者研修等)が実施に向けて準備を進めています。

他県の団体へも、多岐にわたって貢献 (公益財団法人)鳥取市環境事業公社との連携
(一般社団法人東京環境保全協会「東環保」177号、令和4年1月4日発行から)

 鳥取市環境事業公社(理事長 星野喜昭氏)は、鳥取市の収集計画に基づき、各家庭から排出される生活ごみの収集や浄化槽の保守点検・清掃などを行っている団体で、東環保研修センターとは、従来より研修受講生の受け入れなど研修を通じて連携を深めてきた団体です。
 本年度は公社事業の食品リサイクル施設の臭い対策についての相談を受け、11月17日 当協会会員会社(株)五十嵐商会のIGARASHI資源リサイクルセンターを紹介し、視察および意見交換会を開催しました。マンションや民家が密集する東京都内で食品残渣の肥料化を徹底した環境対策と3S(整理・整頓・清掃)活動で臭いのもとを断つ工場運営に興味を強く持たれ、視察後の意見交換会においても活発な意見が交わされました。